表札書体とは

表札書体なんて書体はありません。ごめんなさい

私が勝手にそういってるだけです

前にも申し上げたように表札の字はどの書体を選んでも
誰にでも読んでいただける字であるべきと思っております。

表札の文字は家を訪れる、誰にでも読みやすいものであるべきでしょう。

私は北海道の表札屋で、道内のはんこ屋さんに鍛えてもらいました。

以下に表札書体のご説明を書きます。





表札の楷書体

表札用に限らず基本体ですが、4書体の中で一番新しい書体です。

一画一画を続けないで、入り、止め、撥ねをしっかり、はっきりと書いて行きます。

楷書体は接筆部(線などが接する箇所)を見るとほぼ筆順がわかるようになってます。

そのため接筆部に十分な注意を払い、かなり厳密に書くよう心がけます。

この楷書体は間違った字はゆるされません。お名前を正しい字で書きます。

ここで正しい字というのは「正字」だけを指しているわけではありません。

「異字体」(世間一般に「俗字」、「略字」と呼ばれています)であっても正しく書きます。

この正しい字につきましては別にページを設ける予定です。




表札書体の行書体について

表札の行書体は楷書体を少し続けて書いた書体と思っていいでしょう。

実際の行書体は楷書体とは別に完成しました。。

書道の行書体では筆順が変化したり、画数が変わります。

表札作成ではそこまでくずしません。

筆文字の持つ味わい(柔らかななめらかさ)がほどよく表現できる書体です。





表札書体の草書体について

表札の草書体は書道の行書体をもう少し続けて書いた書体となります。

書道の草書体はその知識が無ければ書くことも読むことも難しいでしょう。

表札作成ではそこまでくずしません。

筆文字の持つ運筆の妙を体現した書体です。





表札書体の隷書体について

印鑑によく使われる.篆書(てんしょ)体に次いで古い書体です。

そのため字形も今とはちがいますので。楷書体を隷書体風に書きます。

やや扁平で破磔(ハタク)と呼ぶ、横画と左右の払いに波うつように筆を動かして
撥ねだす筆法に特徴があります。





表札書体をどう選択するか

表札の書体は上に挙げましたように四種類あります。

ご自身の表札の書体をどの書体にきめたらいいのか。お客様のお好みもありましょうし、
その書家との相性もあって、一概にこうという目安はありません。

お店では、楷書と行書の中間くらいの楷行書(表札書体の行書です)をお勧めすることが多いと思います。

先にも書きましたが、筆文字の味わいが表現されるいい書体です。しかもあまりくずさないので、お客様からの
字形にたいする苦情も少ないという利点もあります(お店にとってですが)。

ただ、表札にはもっと他の書体が用いられても良いのではないでしょうか。

書体見本や表札見本の豊富なお店を探して、書かれた文字をよく観察してご自身のお名前との相性を検討されたり
下書きとかサンプルを作ってくれ、見ることができる表札屋さんを探されるのがよろしいかと思います。



表札あれこれ その1

北海道内の戦後の表札事情に限られますが、表札の昔話などを書きとめてみたいと思います。

今でも表札屋が家業ですと言いますと「へぇー、表札で食べていけるの?」っていわれてしまいますが、
確かに珍しい職業かも知れません。



まずは昭和30年(1955年)ころのお話です。

札幌市内でしたが、表札注文の葉書が全道から札幌市  ○○表札店で届きました。(細かい住所無しで)

電話をつけたのもけっこう早かったと思いますが、葉書注文がその後もしばらく主流でした。

私のところで作っていたのは瀬戸表札のみだったと記憶しています。

材料の瀬戸表札は愛知県瀬戸地方から鉄道で(古いですね)送ってきます。駅で馬車に積み替えて工場(こうば)
まで運ばれました。

当時札幌では路面電車が主な交通機関でした。

瀬戸表札は割れないように藁(わら)にくるまれて縄でまとめて縛ってありました。



このように時々、表札の昔話についても書いていきますので、それもご覧くださいませ。













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