表札屋が漢字について色々調べました
表札書家が漢字の伝来や正しい漢字、書体について調べました。
漢字と縁が深い表札業で、25年にわたりお客様のお名前を表札に書き入れてまいりました。
表札作りが生業ですので、お客様のお名前を間違って書くことのないように、正しい漢字を習得
したいと思い調べ始めました。
漢字の伝来から
漢字の日本伝来から今日までを調べはじめてみますと日本語、国語についても一緒に調べなければ中途半端
なことになってしまうことに気がつきました。
漢字が伝来するまで日本には文字がありませんでした。
もちろん、話言葉としての日本語はありましたが、日本語を書き表す文字がなかったということです。
文字がなかったからといって、原始的な言語とはいいません。今地球上で使われている四千あまりの言語
には文字を持たないほうが多く、文字があっても借り物です。
また 神代文字(じんだいもじ、かみよもじ)という文字が、漢字の伝来前に古代日本で文字があったと
江戸時代に信じていた学者もいましたが、今は完全に否定されています。
文字らしき文様が刻まれている土器が発見されていますが、文章として書き表すことができなければ文字とは言えません。
6世紀頃に、日本人の中に識字層が広まるまでは漢字、漢文に通じた渡来人が史(フビト)として
日本の文明化に貢献していました。
やがて漢字を借りて日本語を書きあらわすときが訪れました。
最初に万葉仮名といわれる漢字をその字の持つ字義を無視して、その音だけを用いて書きました。
次に漢字をその意味によって直接日本語で読むようになりました。サンの音の「山」の字をやまと
読むようになりました。訓読みです。
ついで日本人は漢字を簡略化して仮名を作りました。
このような苦労の末に、日本人は漢字を取り込み、日本語として完成させました。
ところが、江戸末期から教育に時間がかかる漢字を廃止し、国語表記を仮名書き、
ローマ字にしょうとする動きが起こりました。
また、漢字の廃止どころか国語を英語やフランス語にしたらという提言もありました。
その後の国語改革はもっぱら漢字の廃止を目指すものとなりました。
明治35年に発足した国語調査委員会は昭和20年終戦まで40数年間に、何度も政府に
国語改革案を建議しましたが、実施されることは一度もありませんでした
その改革案が公表されるたびに激しい反対論がおこったからです。
そして第2次世界大戦後の当用漢字に続いていきました。
そんなこともあって話は膨らんで、漢字のみならず日本語、国語教育にまで広がっていきます。
平成20年の今年の漢字が清水寺で発表されました。平成20年の今年の漢字は「変」です。
漢字の日は毎年12月12日です。
「いい字一字」ということから財団法人日本漢字能力検定協会が全国に公募し、12月12日に
発表しているその年の世相を反映した今年の漢字です。
今年の漢字「変」です。
揮毫された京都市清水寺の森清範貫主は「世の中の政治・経済・社会が変化して欲しいという
願いを感じます。そのためには一人一人が、自分自身が変らないといけないのでしょう。しかし基本がぶれては
ならないのではないでしょうか。」と話された。
ちなみに2位は「金」、3位は「落」でした。
ついでに今年の流行語大賞はエド・はるみ、「グ〜!」と天海祐希の「アラフォー」でした。
歴代の「今年の漢字」と流行語大賞を漢字の日のページに載せました。
伝統の表札は文字が命です
表札作りを見ながら育ち、将来は自分で表札を書けるようになりたいと思ってました。
日本の苗字はほとんだが漢字でできています。まれにひらがな、カタカナが入る「登り口」さんや
「下り藤」さんもいらっしゃいます。
練習を重ねて表札を書けるようになって25年になりましたが、奥が深く、いまだ道半ばです。
伝統ある手書き、手作り表札の技を守るべく今でも修練の毎日です。
手仕事は終わりのないものですね。
表札のネット通販をはじめて8年です
表札のインターネット全国通販をはじめて8年になります。
それまでは販売店(ホームセンターなど)さんへの卸し売りがすべてででした。
お客様と私の間に小売店さんが入るため、いわば作りっぱなし状態でした。
表札のネット通販をはじめてからは、お客様に表札を直接お届けすることにより
お客様から直にご感想、ご教示をいただけるようになりました。
家の顔である表札にかけるお客様の熱心さ、こだわりなど多くのことをお教えいただけるようになりました。
自分の作る表札にそれまで以上の思いを込めて作ることができるようになりました。
それまでは作る側の視点で作っていた表札を、お使いいただく方のニーズにお答えできるよう
日々精進に励む毎日となりました。ありがたいことです
表札文字の特徴
表札の文字は家を訪れる誰にでも読みやすいものであるべきでしょう。
筆文字表札の書体は楷書、行書、草書、隷書がありますが、どなたでも読めるように
くずし過ぎないように書きます。(書道の草書は読めないことが多いです)
また 草書、隷書体では字書には旧字でしか掲載されていない字も多くありますので
現代風に書くようにしています。
一部のデザイン表札を除き、表札板の中央にはまるようにきちっと納めることが重要です。
表札は字が命です。気をこめて勢いのある伸びやかな文字であるよう心がけています。
表札に正しい書き文字を書くために
表札に書くお客様の字は正しい字でなくてはなりません。少々変えるとしても正しい字を知っていることが大切です。
しかしながら正しい書き文字はどこでみることができるのでしょうか。
実はこれが大変難しいことで、不可能といってもいいかもしれません。
文化庁のホームページにも文部科学省のホームページにもお手本となるものはありません。
正しい書き文字を書くために調べたことをご紹介してまいります。
表札を書くときには
表札を書く前にまず墨をすりながら精神統一します。練り墨や墨汁は使いません。
表札の字がかすれたり、滲(にじ)まないよう濃い墨にすりあげます。
濃い墨は字を書くのは書きにくいのですが仕方ありません。
次いで表札に書き入れするお名前をじっくり見ながら、どのように表札にお書きするか頭に浮かべます。
お名前の字の一つひとつから全体の字の太さ、大きさなどをイメージします。
行書のご指定でもお名前の漢字から、表札に合うようどのくらいのくずし方にするか考えます。
お客様のご多幸を祈念しつつ、気をこめて勢いのある伸びやかな文字であるよう心がけて書きます。
表札あれこれ その1
北海道内の戦後の表札事情しか知りませんが、表札の昔話などを書きとめてみたいと思います。
今でも表札製造が仕事ですと言いますと「へぇー、表札で食べていけるの?」っていわれてしまいますが、
確かに珍しい職業かも知れません。
まずは昭和30年(1955年)ころのお話です。
札幌市内でしたが、表札注文の葉書が全道から札幌市 ○○表札店で届きました。(細かい住所無しで)
電話をつけたのもけっこう早かったと思いますが、葉書注文がその後もしばらく主流でした。
私のところで作っていたのは瀬戸表札のみだったと記憶しています。
材料の瀬戸表札は愛知県瀬戸地方から鉄道で(古いですね)送ってきます。駅で馬車に積み替えて工場(こうば)
まで運ばれました。
当時札幌では路面電車が主な交通機関でした。
瀬戸表札は割れないように藁(わら)にくるまれて縄でまとめて縛ってありました。
このように時々、表札の昔話についても書いていきますので、それもご覧くださいませ。
筆文字表札をお探しなら山田製作所で
表札書家による木などの筆文字表札のご用命は当店へ。
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ご注文の前に、お客様のお名前を下書きサンプルでご確認いただける安心システムの表札屋です。
表札に字を直接書き入れる、木の書き表札では申し訳ありませんが下書きサンプルをご覧いただけません。
